知財活性化提言~その84:後方支援に資する知的財産活用

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今日は、年末特集ということでもありませんが、
少し違う切り口で知財活用を考えてみます。

例えば戦争で、前線で動き回り、大将の首をとった者と、
後方で食料や戦車等の物資を支給した者がいて、
大将が恩賞をどちらか一方に与えるとしたら、
そう考えるべきでしょうか?

その昔、織田信長が今川義元を破った
「桶狭間の戦い」の後、論功行賞では
今川義元を討ち取った侍ではなく、
敵の状況を探り、的確な情報を提供した
侍が一番手柄とされました。

また、サッカーで実際に点を取るのは
前線のフォワードの役目ですが、そのフォワードに
ボールを供給したり、全体の状況を俯瞰して
指示を送る「ボランチ」というポジションの重要性も
言われて久しいと思います。

現在のビジネスもいわば情報戦であり、
相手の情報をいかに早く知り、的確に味方に
伝え、相手に勝つ戦略を練り実行するかが
大事になっています。

自社の知的財産活用も、いわば「後方支援の一環」です。
知的財産活用の先に、製品の差別化、自社の技術力アピール、
共同開発による新たな事業化、そして収益力向上という
ゴールがあるとすれば、
知的財産は間違いなく「後方支援に資するツール」となります。
そのためにも、使える知的財産を創出するうえで
他者の技術動向・戦略情報を知ることは非常に大事であり、
それを踏まえて自社の「強み」を見出し、
知的財産で強化していく必要があります。

先の桶狭間の戦いを現在になぞらえば、
織田信長は中小企業の社長で、今川義元は老舗の大企業の社長と
いうことになると思います。
織田信長は、中小企業が生き残り、成長していくための
戦略・戦術を示してくれているのではないでしょうか。

年末年始、いろいろな過ごし方をされるかと思いますが
来年に向けて、知財活用というものを
もう一度見直してみてはどうでしょうか。