知財活性化提言~その113:知財活用の根本となる「理念」を持つこと

画像No.113

 

前回、このコラムで「事業計画書は羅針盤である」
ということをお話ししました。
今回は、事業計画の根本をなす「理念」について
話をしようと思います。

「後藤さん、今回の支援とは関係ないかもしれませんが
実は将来、やりたいことがあって、
もしライセンス料が入ったらそれを資金として
やりたいことを立ち上げたいんです。」

これは、先週よりスタートしたコンサルティングで
お客様が最後に私におっしゃった言葉の一部です。

元々、知的財産権を活用した他社との共同開発の
支援としてスタートしたコンサルティングなのですが、
実現できるまでの課題はいろいろあり、
その課題の整理とスケジュールを決めた後に
仰ったことなのでした。

会社を立ち上げ、事業をスタートさせる
いわゆる「起業家」の方が毎年たくさんいらっしゃいますが、
本当に成功されている方はそのうちの
一握りでしかありません。
どの世界でも、「プロ」と名がつく世界は
厳しいのが当たり前ですが、
起業家もある事業によってお客様のお役に立つ
「プロ」として見れば、並大抵の
努力では成功しないことは明らかです。

では、そういう苦労を乗り越える支えになるものは
一体何か?
それは、「理念」です。

「理念」とは、いわばその会社や個人が
やりたいことの「意義」であり、
「ぶれない想いを形にしたもの」です。
これがないと、問題にぶつかったときに
安易な方向に流れてしまったり、
問題から逃げたりして結局長続きしないことに
陥ってしまいます。

上述のお客様には、
「そういう想いがあるのなら、それをメモ書きでもいいから
文章にして見せてください」とお願いをしておきました。

上述の場合もそうですが、知的財産の活用の先には、
「実現したい理念」がなければならないのです。

もし、知的財産を取得してそれを基にやりたいことがあると
お考えの方がいれば、一度考えてみて文章に
してみてください。

「知的財産の活用」の先にある「理念」を。

理念なき経営はありえませんよ!