知財活性化提言~その114:特許とノウハウ・コツとの一体化

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「後藤さん、今回はこの特許を売りたいという
話もあるんですが、
実際には私が今まで経験してきたことを
含め、ノウハウと一緒に売りたいと思うんです」

これは、先日ある方がご自分の保有特許を
売りたいというご相談に来られた際に
その方がおっしゃった言葉です。

その方の特許の中身を拝読すると、
特に明細書の中に、その方の今まで
ご経験されてきたことの一端が記載されており
それも特許が認められた理由の一つかと
思い、いろいろお聴きしている中での
ご発言でした。

法律上は、特許が認められる条件は
「拒絶する理由がないこと」となっており、
「特許に値すること」とは記載されていません。

これは、審査する特許庁からすると
拒絶できるような理由を探す方が
客観的な調査と判断ができるからですが、
出願する側からすると
「自分の技術やノウハウの一部が認められた」
ということになります。

しかし、その技術やノウハウを他社や他人に
譲渡やライセンスをする場合は、
実際には特許に記載されていることだけでは
事業化はほぼ不可能な場合ばかりです。

事業として立ち上げるには、特許に記載されていない
独自のノウハウやコツも合わせなければ
なりません。

その方は、そのことを十分理解されて
発言されており、できる限りの支援をして差し上げようと
思います。

企業や他の方に使ってほしいのは、特許ではなく
その裏に隠され、根幹をなしている
「ノウハウ」や「コツ」なのです。
それも合わせることで、「本当の」
その技術の価値が判断でき、価値を高めることが
できるのです。

あなたは「特許」だけを対象にビジネスしようと
していませんか?
あなたの持つノウハウも一体ですよ!