知財活性化提言~その127:知財活用から知る「企業に必要な知的財産」

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「後藤さん、私は大手企業のカンパニーの
知財部長をしていたんです。
どちらかというと出願より活用の方をやってまして、
退職前にようやく、活用できる
特許ってどんなものかが分かりましたよ。」

これは、先日特許調査の仕事である会社の知財OBと一緒に
会社訪問する際に、その方がおっしゃった言葉です。

大手企業の場合、知財部の中でも
役割が細分化されており、出願から権利化の担当、
調査担当、交渉担当等々、エキスパートが
在籍されていますが、
知財活用の観点からどのような知的財産を取得すればよいかが
退職前にようやく気付いたと
その方は仰っておられました。

改めて、知財活用の難しさを実感する言葉です。

私は会社員時代、知財部門で「何でも屋」のような感じで
出願も調査も交渉も何でもやってきましたが、
その中で、「ああ、こういう書き方で特許を取っていればな」
と思ったことも数多くありますし、
逆に「この書き方をしていたから他社の参入を阻止できたんだな」
という経験もしています。

つまり、知財部門の中でも、いろんな経験を積みながら
「想像力」を働かせないと
知財活用はできないということです。

中小企業の場合は、当然ながら大企業に比べ人材は豊富ではなく、
一人で何役もこなさないことになりますが、
逆に考えれば、これはいろんなことが経験でき、
自分の仕事を種々の視点で考えながらできる
いいチャンスなのではないでしょうか。

知財活用を通じて、「どういう知的財産を取得すれば
企業経営に役立つ活用ができるか」を知り、実行することが
大切なことを改めて考えてみてはどうでしょうか。