知財活性化提言~その137:強みを生かすか弱みを補完するか

画像No.137「後藤さん、この特許を将来売るかどうかは
社長の判断次第ですが、おそらく
事業をひっくるめて売ることも
社長はお考えだと思います。
ただ、現時点ではまだまだ改良ができる状況なので
その状況の進展次第ですね。」

これは、先日訪問し支援させていただいた
会社において、相手先との交渉のご担当者が
仰った言葉です。

中小企業やベンチャー企業が
規模も経営資源の豊富さも全く異なる企業と
対等に交渉するためのツールとして
知的財産を活用することを
このコラムでも再三お話してきました。

技術力はあるが商品が売れないと
お困りの会社に対する対応策の一つとして、
知的財産をツールとして販売力のある
会社に販売を委託するという方法がありますが、
その場合、当然ながら知的財産は自ら保有し、
委託先にライセンスするということになります。

上述の会社は、現在支援させていただいている案件以外に
事業テーマがいくつもあることから
将来、価値評価をした上で事業を譲渡するという
ことも想定されているわけですが、
必ずしもそれがベターだとはいえない場合もあり得ます。

これも、結局は自社の強みと弱みを客観的に把握し
強みをより強くするのか、弱みを補完するのかによっても
取り得る対策は変わります。

販売力がないという弱みを補完するのであればライセンス、
より強みを発揮できる事業に経営資源を投入するのであれば
他の事業は譲渡、
等々です。

先週のコラムの繰り返しになりますが、
結局、自社の強みと弱みを客観的に把握しているかどうかに
帰着することになるのです。

強みをより強化するのか?
弱みを補完するのか?

それによって知的財産の使い方も変わることを
頭に入れておいてください。