知財活性化提言~その138:中小企業と士業に共通する課題

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「後藤さん、本日はありがとうございました。
当社は特許出願自体は初めてですが、
今までお客様の要求通りに作ってきただけで、
危機感を感じています。将来を見据えて
こちらから提案できる製品開発を
していきたいんです。」

これは、先日弊社に来られて特許出願の
打ち合わせをされた会社の経営者の方が
仰った言葉です。

この会社とは、単発で特許出願を受ける
のではなく、継続的に「知的財産の
経営への活用」についてアドバイスできるよう
関係を構築していきたいと思っています。

さて、

「下請けから脱却する」

この言葉が言われて久しいですが、
本当に独り立ちできている企業は
まだまだ少ない状況というのは
共通の認識かと思います。

一つは、今まで受注してきた下請けを
やめて、開発型企業になることは
一朝一夕ではできないという現実。

もう一つは、経営者がなかなか現状を
根本的に変えるという決断ができない。

さらにもう一つは、製品開発の成果を
どうやって事業化に結び付けていいのか、
そのノウハウがない。

大まかには、これらが要因ですが、
これらを中小企業が一社ですべて解決するのは
間違いなく不可能です。

少し話は変わりますが、
ある雑誌に、AIの進化によって生き残れる
士業は何かについて掲載されていました。
生き残れる士業は、

「経営の助言」ができること

にあるということでした。

弁理士も、単に特許出願の代理では
食べていけない時代であるにもかかわらず、
出願業務からなかなか脱却できていません。

つまり、ある意味
下請け型の中小企業と、多くの士業は
共通の課題を抱えている(現状からの脱却)のに
現状を変えることができていないということです。

この共通の課題を解決しなければ、
お互いに未来はないと言い切れます。

中小企業は単なる代理業務ではなく
適切な助言と安心感を与えてくれる士業
(というよりコンサルタント)を、
士業は代理業務が出口ではなく、
顧客への適切な指導・助言により
よき伴走者となることを、
互いに目指さねばなりません。

経営者の方々、共通の課題を
一緒に解決していきましょう!