知財活性化提言~その139:メリットとリスクを考慮した特許戦略構築を

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「後藤さん、ご提案ありがとうございました。
そういう方法で参入障壁を構築できることが
わかったことはありがたかったですが、
それによるリスクを考慮すると、
今回は分割出願をせず特許料を納付する
こととします。」

これは、現在コンサルティングをしている会社で
取得した特許の対応策について
打ち合わせと提案をしたときに
その会社の社長がおっしゃった言葉です。

専門的な話になりますが、特許は
いったん特許査定がされても、
その日から30日以内に特許の一部を
分割して新たな出願をすることができます。

上記の会社では、今回事業化を進めている
製品の特許出願が特許査定されたことで、
その内容の一部を分割するかどうかについて
説明を提案をさせてもらいました。

上述の会社では、詳細は省略しますが
分割出願することにより新たなリスクが発生する恐れがあり、
また分割出願の内容自体が今後の事業のコアとなる
技術とは考えられないことから
分割出願をしないという結論に至ったということです。

新しい製品を事業化する上で、特許を使って
どのように参入障壁を作るかは非常に重要かつ
難しいテーマです。
やむくもに、数多く特許を取得しても
その隙間を縫って他社が製品開発することも多々ありますし、
当然ながら費用も掛かります。

つまり、メリットとリスクを比較して
リスクが大きいようでしたら
あえて特許化しないという選択も
必要なのです。

上述の会社では、本命となる機能について早急に開発を進め、
いち早く特許化して差別化を図る方向になります。
賢明な判断であると思います。

経営者の方々、メリットとリスクを考慮し
知財による参入障壁を作っていきましょう!