知財活性化提言~その150:経験とノウハウは体系化すること!

画像No.150

 

「後藤さん、次回の交渉で
相手から結論が示されなかったら、
この交渉は打ち切ると言うつもりです。
いつまでもだらだらやる余裕もないので。
でも、この交渉を通じていろんな経験を
積むことができました。
これを社内でマニュアル化したらいいですね」

これは、ある顧客が行っている
ライセンス交渉の進め方について
アドバイスをしていた際に
その社長がおっしゃった言葉です。

以前にもこのコラムでお話ししたかと思いますが、
中小企業には豊富な経営資源などありませんので、
交渉相手が決まれば、短期決戦で
終わらせるように戦術を練らなければなりません。

上述の企業も、経営資源に乏しく、
また本命の事業に経営資源を集中投入する
必要があることから、
早期に交渉を終わらせル必要があるのですが、
まだ収束できる状況ではなく、
来月、妥結できなければ別の方法を検討する
ことになります。

お金で時間を買うことも検討することになるでしょう。

一方で、ライセンス交渉では全てが成功するわけでは
なく、成果もあれば反省し、次の交渉に
生かすべきこともあります。

成果と反省を明確に列挙し、
次の交渉に生かすことで
自社独自の交渉ノウハウが構築できると
いうことです。
社長がおっしゃった後段がこのことを指します。

交渉に限らず、自社にとって
事業化や事業発展に有効な
知的財産の取得をどうやって進めるかも
成果と反省をもとにマニュアル化しておく
ことも非常に有益です。

そして、経験を重ねていくごとに
マニュアルを改訂していけばいいのです。

これも、貴重な自社の経営資源になります。

自社独自のノウハウと経験を自社内で共有化できる
形にして残すこと。
他社にない経営資源、創っていくべきですよ!