知財活性化提言~その156:長期的視点と短期的課題解決のバランス

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先日、コンサルティングをさせていただいている
会社の社長様と、今までの整理をしていた
ときの話です。

私:「社長、今月末に相手先との交渉を打ち切ると
おっしゃっていますが、もし相手がイニシャルフィーを
こちらの要求通り支払うと言ったらどうなさいますか?」
社長:「その時は相手の希望を受け入れて交渉を続行しようと思います。
当面の資金繰りもあり、早く回収したいからです」

上記会社で開発した製品の独占販売の見返りに
イニシャルで何がしかのフィーを最初にもらうという
話なのですが、
客観的に交渉の経緯を観ていると、
相手のペースに巻き込まれている様子もあったため、
社長の意図としてどうされるかを確認しました。
今回に関しては、社長の意図通り
進めていただければいいとした代わりに、
独占販売は対象製品だけとし、
別途開発している製品については全く別物として
扱うべきとアドバイスしました。

中小企業で、最も課題となっているテーマは
「資金繰り」と「事業承継」であると
考えています。

知的財産は、この2大テーマを即解決できる
特効薬ではありません。したがって、
別の方策を考えざるを得ないわけですが、
それと並行して、事業の柱として
知的財産を活用する戦略も同時に
進めた方がよい場合も多々あります。

短期的視点と、長期的視野との
バランスです。

「資金繰り」は主に短期的視点。
「知財戦略」は長期的視点、
「事業承継」は両方が絡む。

こんな具合でしょうか。

いずれにしても、明日解決しないといけないものと
3年後、5年後を見据えて今から取り組むものとの
バランスを図りながら経営をしていく必要がありますね。

社長さん、日々大変でしょうが、頑張ってください!