知財活性化提言~その158:現場を知り、経験を積むこと

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「後藤さん、この案件役員会で了解を
得るようにいたしますが、事業の方向性として
別の事業に重点を置くようになってきています。
いずれにしても、今しばらくお待ちください。」

これは、私が依頼を受けた知財コンサルティングの
案件について、依頼先の費用負担をなくすべく
或る機関の事業を活用しようとした際に
その機関の事務局の方がおっしゃったこどばです。

その機関では、知的財産の普及を図るべく
いろんな施策を打ち、事業を行ってきていますが、
知財コンサルティングもその一つになっています。
ただ、今年度はさらに知的財産の底辺からの
普及を図るために別の事業に力を入れ始めており、
知財コンサルティング事業の利用が
難しくなるような感じでした。

全く話は変わりますが、先週ある会合で
社長様の講演を拝聴する機会があり、
お父様から引き継いだ会社(社長が3代目だそうです)
を見事に再建し、増収増益を続けているのですが、
引き継いだ当初はつぶれかけで、
連日お父様とバトルを展開されていたそうです。

この苦労話を聞いて、壮絶な会社経営を
経験されていると思ったのですが、
正直なところ、私自身は現場経験がない話でしたので
感動はしましたが、実感がわかないというのが
正直な感想でした。

上述の2つの話、全く違うようで
私には1つの共通点があると思っています。

それは、「現場」を知り、経験を積まなければ
本当の支援も経営もできないということです。

一つ目の話でいえば、中小企業やベンチャー企業において
本当に何が必要か?単に知的財産を知ってもらうだけでは
十分ではなく、その活用方法とビジネスへの活かし方を
アドバイスすることで役立つことができることを
現場レベルで知る必要がありますし、
二つ目の話でいえば、事業の引き継ぎや
再生も現場経験がないと対応ができないということです。

この二つのテーマ(知財活用と事業再生)は中小企業における
2大テーマになりつつあると私は考えています。

そのいずれも、「現場主義」でなければ
企業のニーズに応えることは不可能です。

そのことを改めて知らされた一週間でした。