知財活性化提言~その170:知ってもらうために知的財産を活用する

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「後藤さん、当社の製品裏側に
自社のロゴマークを付けてお客様に
納めることも考えたんですが、
結局やっていません。
自社のアピールについては正直、
あまり考えてこなかったです。」

これは、先日知財評価の仕事で
ある会社を訪問しヒアリングさせていただいた際に、
ヒアリングの中で社長様が
おっしゃった言葉の一部です。

この会社は自社で長年培った技術力を背景に
衰退する分野の中で頑張って
業績を伸ばしておられる会社ですが、
大手企業からの受注に依存し、
自社のブランド認知は
あまり考えておられなかった様子でした。

中小企業ではよくあるパターンかと思います。

その一方で、自社の技術を保護するため
今まで数多くの特許を取得されており、
表彰も受けておられます。

あとは、この特許も含む
知的財産をどうやって活用して
ブランディングしていくのかというのが
この会社の課題となっているようでした。

ある会社が、オリジナルの製品開発に成功し
商品として売るためには、
その商品の存在を知ってもらうことが
大前提です。
これは、知的財産権を持っているだけでは
どうしようもない課題で、
そこには
「何を」「誰に」「何を使って」「どのように」
売るかを決めるという「戦略」がなければならないですね。

上述の会社でも、独自開発製品はあり、
インターネットではそこそこ売れている
ようですが、やはり「そこそこ」なのです。

本当に「売る」ためには、「仕掛け」が
必要ということでしょう。

自社と自社の製品を知ってもらい、
その良さを実感してもらうために
必要な仕掛けを作り、そこに
知的財産権をからめる(特許により技術力を、
意匠によりデザイン性を、商標によりブランド力を)
ことで、相乗効果が期待できる場合もあります。

ブランド力を高めるために如何にして
必要な知的財産を取得し、活用するか。

数多くの特許をお持ちの会社様でも
今一度、検討すべきではないでしょうか。