知財活性化提言~その177:特許情報へのアクセスはまず図面から

画像No.177

 

「後藤さん、この報告書に
掲載されている特許のうち、
この特許が一番気になったんです。
私たちが開発を進めている技術に
一番近いと思いますが、
大丈夫でしょうか?」

これは、先日ある会社様の
開発案件について特許分析を行い、
その報告をさせていただいたときに
開発担当者から質問をされたときのことです。

私も(詳細は記載できませんが)
列挙した特許のうち一番気になる特許でしたので
改めて開発者と一緒に検討しました。
その結果、開発技術との違いを見出し、
特許出願は進められるという
結論に達しました。

開発を進めていく中で特許調査を
行ってみると、他社から
いろんな技術について特許が出されている
事に改めて気付かされます。

大事なことは、他社からどのような技術が
出されているかを的確に把握することと、
その内容を詳細に検討できる
力をつけることです。

前述の担当者からは、
「特許公報を読むのに慣れていないのですが、
どうやって内容を把握すればよいですか?」
という質問も受けました。

私は、そのような場合はまず図面や表を見て
ビジュアル的に把握し、次にその図面や表の
説明がされている箇所を見つけて
読んでみれば、大体の内容は
把握できることをアドバイスしました。
(実際の権利範囲の把握はこれではだめですが、
技術文献として読むならこの方法もありです。)

技術者であれば、自分の専門分野について
図面が掲載されていれば、図面を「読む」
ことはできるはずです。

特許の内容は難しくてわからないという前に、
まず見やすいところから見て
慣れていくことも知財活用には必要です。

あきらめて丸投げにせず、
少しずつ特許情報に慣れていってください。