知財活性化提言~その178:この世にスーパーマンはいない~分業をせよ!~

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「後藤さん、今回の事業計画書は
担当者が他の業務に専念してもらいたいこともあり、
後藤さんに書いてもらえますか?」

これは、ある会社で開発している製品の
今後の業務について打ち合わせしているときに
その会社の社長がおっしゃった言葉です。

普段は、私はコンサルティングに専念していますので
担当者に書いてもらい、私がアドバイスするという
スタンスを取っているのですが、
上記については私も1年半以上その会社と共に
知財戦略も含め関わっており、
担当者に本来業務である「研究開発と知財面のフォロー業務」
をしてもらう必要があると判断し
引き受けることにしました。

経営者が社員に仕事をやらせるのは
当面仕事をこなす必要があるのと同時に、
「仕事を任せて育てる」という
側面もあるからですよね。
言わずもがなのことです。

上述のように、例えば補助金をもらえる
可能性があるプロジェクトの事業計画を
策定し、それを見えるように書くことは
それなりの経験とノウハウが必要です。

そのような「書く」業務は
研究開発担当がやるべきことなのか?
私は違うと思っています。

例えば、私が以前在籍していた会社では
特許出願は100%特許事務所に委託し、
社内では明細書の作成はしていませんでした。

それは、(会社にとって)明細書の作成以上に重要と考えている
業務を優先してやっていたからです。

これは、会社によってさまざまです。
研究開発型企業では、明細書の作成は
全て社内でしている会社もありますし、
会社の「戦略」次第です。

ただ、「技術者が一番技術を分かっているから
それに関する書類も全て技術者が書く」という
のは、得意分野が異なる仕事を
一緒くたにしてしまっているように私には思えます。

「書く」ことが得意な人に技術と事業内容を
教え、書いてもらう方がよっぽど効率的で
本来業務に専念できる場合もあるのです。

皆さんの会社ではどうですか?
技術者が何でもかんでもやっていませんか?