知財活性化提言~その190:業務効率とコストダウンとAI

画像No.190

「後藤さん、非常に丁寧な説明をしていただき、
有難うございました。確認してみます。
見積については現在本部で確認中ですので、
承認され次第連絡いたします」

これは、あるお客様から頂いた仕事に対し、
内容の説明をさせていただいたところ、
そのお客様から頂いたコメントです。

案件自体は、新規の特許出願の案件ですが、
それに付随してこの会社の事業と関連性の高い
他社特許を発見し、
その審査経過を確認する方法を知りたいということで
アドバイスを差し上げました。

また、別の顧客からは特許出願の見積について
「少し高い。社内で検討する」との返事を
いただくこともありました。

こう書くと、「特許の価格の話か?」と思われる
かも知れませんが、書きたいことはそういうことではありません。

先週、AIと人間の業務について
書きましたが、上記のような複数の会社との
やり取りを通じてAIについて考える機会がありました。

それは、「特許出願の業務の効率化とコストダウンを
考えるときに、AIを利用できないか?」ということです。

現在、特許出願の明細書は弁理士がその専門性を
生かして書いています。

しかし、今や日本を始め全世界に世界の特許の
明細書のデータベースがあり、
AIの学習能力を使えば、新しい発明に対する
明細書を自動作成できてしまうのではないか?
ということです。

実際、米国のある会社でソフトウェア関連発明の
明細書と図面をAIで自動作成するシステムを開発しています。

明細書作成の報酬は作成者の人件費ですから、
書類作成を自動でできれば、当然コストは下がります。

その場合、私たちがやることは何か?

それは、お客様とのコミュニケーションと、アドバイスです。
発明の内容をヒアリングし、発掘すること、
お客様の悩みを聴いてそれに対する選択肢を用意すること。

これは、まだAIにはできない領域かと思います。

AIに任せて効率化とコストダウンができることと、
人間にしかできないこと。

改めて、考えてみるべきかと思います。