知財活性化提言~その199:外部環境の変化にどう対応するか

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「後藤さん、先日お願いしてた件なんだけど、
状況が急変して、例の中国と米国の
貿易戦争のあおりを受けて
素材が入ってこなくなったんです。
事業の進行を中止せざるを得なくて・・・」

これは、ある会社の経営者が
先日私におっしゃった言葉です。

その経営者より、開発した素材を使った
事業を進めるうえで知財による
参入障壁構築が必要とのお考えから
権利化の手続を進めようとしていたのですが、
事業自体がストップしてしまったとのことで
相談の結果、権利化は中止するという
ことになりました。

この判断自体は個人的には
間違っていないと思います。
もう一つの考えとして、
「知財化だけは先にしておいて、
状況が変わったらすぐに知財を活用できる
体制だけは作っておく」という
選択肢もありましたが、
その素材の活用は知財化するもの以外にも
想定することができ、
まだまだブラッシュアップもできうるという
判断のもと、知財化も
ストップすることとしました。

さて、上述のように
想定していなかった外部環境の変化で
事業の進行が左右されるということは
ままあることですよね。

リーマンショックもその一つだったかもしれません。

このようなリスクを避けるためには、
選択肢を一つだけでなく、複数用意しておくことが
大事かと思います。

プランAがだめならB,BもだめならCという風にです。

上述の場合なら、中国以外の国でも
同じものが製造できる体制も作っておくとか
(今回はそのような体制がなかったため間に合いませんでしたが)。

外部環境の変化は一企業だけではどうしようもありません。
選択肢は一つだけではなく、代替案を複数用意しておくことも
経営や知財活用には必要です。
忘れないようにしてください。