知財活性化提言~その207:AIと人間の役割分担と知財活用

画像No.207

 

「後藤さん、素人の判断で
やっていたことが、プロの目で
問題点を指摘されて、非常に参考になりました。
また試作を進めていきます」

これは、先日打ち合わせをした
企業様において、開発担当者が
おっしゃった言葉を意訳したものです。

この会社で開発を進めている製品の
試作がなかなかうまくいかず、社長から
相談を受けて、私がお世話になっている
その製品のプロにアドバイスを
もらったという次第です。

プロの目からは、その経験とノウハウにより
問題点が山のようにあり、それぞれ
改善を進めていくことになりました。

以前、AIでできることと
できないことがあるということを
このコラムで書いたことがあるかと思います。

例えば、上述のプロが持っている
経験と知識は、本に書かれていることや
その業界で通例として行われていることとは
異なっており、全くのオリジナルです。

これをAIですべて学習させる必要は
なく、長年の経験を積み重ねた
職人に任すべき部分だと思います。

人間独自のオリジナリティーで作られた
ノウハウは、やはり人間が継承し
行うべきで、
AIはその経験を手助けするデータの整理や
分析に生かすという役割分担が
必要であり、そのAIでできる領域を
知財化し、独自ノウハウは秘密管理により
外部流出をさせないという
体制つくりも必要です。

AIがやることと、人間がやることを
明確にし、それぞれをどうやって知財を使って
自社のビジネスに生かすかを
考えていきましょう。