知財活性化提言~その222:「金になる」ノウハウの管理体制を作る

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「後藤さん、当社の製品は外観をみて
模倣することが簡単にできてしまいます。
なので、ノウハウの保護がビジネス上大事と考えています。
どのような対応をしているか?今は私の
パソコンにノウハウとなるデータや資料を格納しているだけです。」

これは、先日ヒアリングのため訪問した会社にて、
その会社の社長様がおっしゃっていたことを
要約したものです。

開発している製品を拝見すると、確かに見た目は
すぐに真似できてしまいそうなもので、特許は取得して
いますが、果たしてそれだけで十分かどうかという
ことも課題になりそうでした。

また、ノウハウが大事であることは意識していても、
具体的に何かをしていることではなく、
「見える化」をしてしまうことで流出してしまうのではないか?
という危惧も抱いておられました。

このコラムで何回か申し上げていますが、中小・ベンチャー企業の場合
対外的には特許の取得によって技術力を公開し、資金調達や
顧客開拓に生かせるかもしれません。しかし本当に大事なのは
その裏に隠れている「独自のノウハウ」であり、
それが公開されてしまうとその会社の存亡にかかわるという
場合の方が多いのです。

かといって、そのノウハウを管理せずに、社長一個人の
手元にいつまでも置いとけるか?
企業の規模が小さいうちはそれでもいいかもしれませんが、
事業が軌道に乗り、会社が成長していけばそうもしてられませんし、
何よりそのノウハウを活用して製品を作るのであれば
社内では共有しておかなければなりません。

この、社内で活用でき(お金になる)、外部には漏れないノウハウ管理体制
を構築することが、中小・ベンチャー企業の
「やるべきこと」です。

特許をとるよりもある意味、大事な体制作りなのです。

自社の「金になる」ノウハウは何か?
そのノウハウはだれがどういう形で保有しているか?
それをどうやって共有化するか?
どうやって外部に漏れないように管理するか?

これらをすべて決めて、実際に運用できるように
経営者が率先して進めていくこと。

特許をとることだけがいいのではありませんよ!