知財活性化提言~その235:知財活用における「ベクトル合わせ」

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「本テーマにおける特許の位置付けとして、
特許を他の企業に売却するか、ライセンス料をえることも
ビジネスとして考えられると思います。
パテントビジネスの方向性として、後藤さんとも
相談させていただければと思います。

これは、ある顧客が特許を生かしたビジネスとして
考えていることを文章にしたもので、
以前特許出願をさせていただいた顧客からの声です。

昨年出願した特許からそろそろ1年が経過し、
今後の対応について問い合わせを行ったところ、
上述のような答えが得られ、近々に
相談を受ける予定にしています。

上述の場合は、最初から特許を取得した後の
活用方法として、
「自社で製造販売するのではなく、興味を持ち、
製造販売実績がある会社と組み、特許を売却するか
ライセンス料を得ることで次の開発投資を獲得する」

ことが明確になっていたのですが、1年も経過すると
その目的(=方向性)が当事者にとって
違う方向になっている可能性があるため、
改めて打ち合わせをし、ベクトル合わせをした上で
今後のアクションを決めることになると思います。

このコラムで何回も申し上げていることですが、
「取得後の活用シーンを想定して知的財産権を取得する」
ことが本当にできている企業様が本当に少ないと
現場で仕事をさせていただいて感じることがあり、
上述のように、当初の目的と違う方向になり、
「事業化はやめておこう」とか、
「特許取得もあきらめよう」という場合もあり得ます。

また、知的財産権は出願から取得まで年単位で
期間を要するため、その間に外部環境も、社内体制も
事業の優先順位も変わってきます。

だからこそ、マイルストーンを決めて、ベクトル合わせを
する必要が、知的財産の場合は特に必要です。

「やるだけ無駄だった」「もったいなかった」という
ことにならぬよう、関係者はベクトル合わせを必ず行い、
同じ方向を向いて知的財産の活用業務を行ってください。