知財活性化提言~その261:用途展開で知財ポートフォリオを構築する

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「後藤さん、この製品をどのようなお客様へ
売り込むかを考えると、いろんな用途が出てきます。
それに合わせて、権利範囲を拡張していきたいのです。」

これは、先日打ち合わせをさせていただいたお客様が
打ち合わせの中でおっしゃった言葉です。

これは、先週ブログで書いた「製品改良と知財」の
第2弾になりますが、お客様にヒアリングをしていくと、
当初では想定していなかったニーズが発掘できたりします。

その一方で、このような意見もあります。
「この製品で特許を取得しても、少し構造を変えて
しまわれたらすぐに回避できてしまう気もします。
特許を取得する意味があるのでしょうか?」

これも確かにその通りです。例えば、
当初考えていた構造や制御方法だけで特許を取得しても
その権利範囲は広いものにはなりません。
費用だけかけて、狭い特許を取得し
製品を開発しても、結局他社にヒントを与えてしまうだけで
性能や価格で負けてしまう可能性が逆に
高まってしまう可能性もあります。

その場合、どうすればよいのか?

一つの解決方法は、
「技術の根本部分は変えずに、いろんな用途に応じて
根本部分に付随する構造や制御方法の具体案を
抽出し、特許に盛り込む」
ことです。

技術の根本部分は、他社と差別化できるところですから
ここは変えない。その一方、用途が変われば
それに応じ周辺の構造や制御方法等は
変えないといけないのが普通です。

それらをできる限り想定して特許の中に
盛り込み、他社に取得されないよう網をかけるのです。

このような、「他社や用途を想定した
ポートフォリオを構築する」ことも知財取得に際しては
考えるべき重要ポイントです。

よくよく検討してみてください。