知財活性化提言~その266:ビジネスの決断に必要な冷静さと客観性

画像No.266

「この製品の開発についてですが、
当面は展示会への出品までとし、
その後についてはペンディングにすることを
基本方針とします。それでよいですね?」

これは、私のお客様にて行われた
製品開発会議にて、経営者が最終的に
下された結論です。

私もその会議に出席させていただき、
主に知財面とマーケット面からアドバイスを
させていただきました。

その会社における対象製品の位置付け、
現在のマンパワーの状況、外部要因、
現在の開発状況などについて各担当者から
経営者に報告し、議論を重ねた上での
最終判断でした。

今までそれなりの投資とマンパワーを投入して
進めている案件をペンディングにすることは
勇気がいる判断だったかと思いますが
適切なご決断をされたと私は思っています。

企業においては、経営者も経営者なりに、
担当者も担当者なりに日々いろいろな情報に接し、
それを基に判断と結論を下している
ことが日常茶飯事で行われています。

その中で、「やめる」「撤退する」という
判断、決断を下すことは進めること以上に
難しい判断です。

今までの費用・苦労が報われない、水の泡に
なることになりますし、いったん始めたものは
なかなかやめられないという習性も
邪魔する場合があります。

その際に必要なことは、適切な情報を収集し、
それに即して冷静かつ客観的な判断ができるかどうかです。

このことは、特に冷静な判断が要求される
知財業務と共通しています。

事業を進めるか、撤退するかは
より一層、冷静かつ客観的に判断してください。
たとえ怜悧だと思われたとしても。