知財活性化提言~その268:費用対効果の高い権利取得

画像No.268

 

「後藤さん、私が考えたネーミングを
商標登録したいと思っているんだけど、
そのネーミング以外に、呼び方は同じで
漢字が異なるものも考えているんです。
それって、全て商標登録しないと
いけないのかな?」

これは、先日私のお客様が商標出願の
依頼をされた場合に、私に投げかけた
ご質問です。

そのお客様は自分で考えられたネーミングを
YouTubeでも発信して、世の中に広めていきたいと
考えておられるため、商標を取得して
宣伝効果を高めた方がよいと判断され
私に相談をされてこられました。

では、そのネーミング以外に、同じような
ネーミングを考えた場合(例えば10通り
考えた場合)、10件商標出願をしないと
いけないのか?という疑問が出てきます。

大手企業であれば、10件商標出願するという
選択肢を取り得るかもしれませんが、資力に乏しい
中小企業の場合そういうわけにもいきません。

このような場合、私は以下のようなアドバイスを
しています。

・商標出願するのは、考えている中で最も
使用する可能性が高いものに絞る。
・例えば、漢字が異なり呼び方が同じ別の候補は
商標登録したものと類似する可能性が高いことを
踏まえ、他人の登録や使用を排除する
だけとする。

つまり、1件商標登録ができれば、
その専用権(商標権者が独占して使用できる権利)と
禁止権(登録商標の類似範囲は他人の使用を排除できる権利)
を活用して自分のビジネスができるという
ことです。

1件の登録商標を最大限利用するためにはこのような
考え方が大事です。
いかに費用対効果の高い権利取得をすべきか、特に
中小企業の経営者は知恵を絞ってください。