知財活性化提言~その33:知的財産活用と「本当の強み」との関係

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「今回、この技術評価を申し込んだ理由は

当社の強みを認識し、今後の経営改善ツールとして

活用するためなんです。

実は自分たちでも当社の強みってよくわからないんですよね」
これは、先週ある企業様へ技術評価のためのヒアリングに

伺った際に、専務さんがおっしゃっていた言葉です。

皆様は、この言葉を聞いてどう思われますか?
「え、自分の会社の強みも知らないの?そんなんあかんやん!」

と思われるでしょうか?
確かに、自分の会社はどういうところに「強み」があるか

は知っていて当然でないといけないと思います。

しかし一方で、自分たちでは当たり前のようにやっている

日常の作業や組織作り、人材育成が、

実はその会社の独自の「強み」になっている場合が

多々あります。

こういう「強み」発見は、第三者が客観的に把握し、

アドバイスすることで「あ、うちの強みって

こういうところだったのか」ということに気付く

場合もあります。

知的財産の活用についても同じことが言えます。

知的財産(特許や商標)を持っていること自体が

強みなのではなく、それを自社の「強み」を補強し、

強みをさらに強化するツールとして活用することで

知的財産が活きてきます。

しかし、自社の「本当の強み」をわからないまま

例えば単にアイデアを特許にしただけで、強みとリンクできなければ

その特許は「無用の長物」にしかなりません。

例えば、営業力に強みがなく、むしろ弱みであるにもかかわらず

特許を営業ツールとしても、活用などできないことは明らかです。

逆に、「うちの強みは顧客からニーズを引き出す傾聴力と、

それを具現化できる技術力である」とすれば、

そのニーズを具現化するためのツールとして特許や意匠は

充分活用できますし、

「うちの強みは他社に良さを受け入れてもらえる交渉力である」とすれば、

ライセンス交渉ツールとして知的財産の活用を具体的に検討できます。

要は、自社の「本当の強み」を客観的に把握した上で、

その「本当の強み」をさらに伸ばすために知的財産を活用する

という視点でなければならないのです。

このことを理解している企業様は、間違いなく成長していますし、

今後も継続して成長が見込めることになります。
御社は自社の「本当の強み」を知っていますか?

その強みを知的財産でさらに強化していますか?