知財活性化提言~その39:大企業と渡り合うための武器

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「この商品、○○社と組んで売り出せば

間違いなく売れると思うんです。でも相手は

大手だし、下手にアプローチするのも・・・」
これは、今日私が訪問し、打ち合わせをしてきた

事業者の方がおっしゃっていた言葉です。

私からは、「もし大手と組まれることを考えるので

したら、こちらも渡り合えるだけの武器が必要ですね。

何も持たず組むのも考えものですね」という趣旨のことを

お答えしました。

結局、まずは自分たちで売り、商品が市場に広まって

認知度を上げることを優先することとしました。
上述の「武器」とは、知的財産のことですが、商品によっては

知的財産を取得することが難しい場合があります。

例えば、すでに公知になってしまっている構造と大差はないが、

今までと用途や使用方法が異なる場合や、

デザインもありふれているような場合です。

では、このような場合、手立てはないのでしょうか?

例えば、知的財産を全く取得しないまま、その商品を大手企業に見せて

協力を呼びかけた場合、相手の大手企業がどのように考えるかを

想定してみる必要があります。

経営資源豊富な大手企業であれば、さらにその商品を

工夫したり、オシャレなデザインを考えて改良しようとするかもしれません。

その中から、具体的に商品化できた構造やデザインで、

活用できるような知的財産を取得する可能性もあります。

つまり、もし大手企業との協力を想定するのであれば、このようなことを

考慮に入れた上で手を打つ(例えば、新規な用途で知的財産を

押さえられないか、デザインのバリエーションはないかを検討する、

或いは開発したのは自分たちであるという証明をしておく、

あらかじめどういう契約条件ならよいかを想定しておく)

必要があります。

これらは費用もかかりますし、特に小規模事業者の場合、一人で考えていても

なかなかいいアイデアは浮かんでこないと思います。外部の弁理士やデザイナー・

コンサルタントの知恵も借りた方がいいかもしれません。

また、かけた費用に見合う利益が得られるかどうかも検討が必要です。

いずれにしても、無為無策でコラボの検討はすべきではなく、

周到に「武器」を用意しておく必要があるのです。

あなたは、交渉の際に必要な「武器」を用意していますか?