知財活性化提言~その40:知的財産の棚卸と見える化の融合

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「後藤さん、うちはライセンスよりも、
知的財産の棚卸をして、必要なものについて
どういうポートフォリオになっているかを
見える化したいんだよ」
これは、昨日訪問した会社様において、
私が提案したコンサルティング内容に対し、
社長様がおっしゃった一言です。
私自身、ライセンスだけが企業に必要な収益源ではなく、
企業様に応じた最適なメニューを提供する
必要があることを再認識しました。改めて
その会社様の現状を把握させていただき、
プレゼンを行うことを約束しました。

さて、2月2日のコラムにて、不要な特許と
必要な特許の見極める際の考え方を述べました。
昨日訪問した会社様でも、同じようなキーワードが
浮かび上がってきます。それは、

「棚卸」と「見える化」です。

知的財産は、経営に活用しなければただの「コスト」である
ことは本コラムで何度も述べてきました。
また、「見える化」の重要性も再三述べてきました。
特に、長年の研究と製品開発の結果、数多くの
知的財産を保有している会社は、その分
不要な知的財産も増え、「不良在庫」とも言える
知的財産がたまってきます。やはりそれらは
あるルールのもとに、定期的に見直しを行い
不要な知的財産を思い切って捨てるという決断を
しなければなりません。
その基準例として示したのが2月2日のコラムの内容です。
そして、その棚卸は、「見える化」とセットにすることで
より効果を発揮します。
もう少し具体的に言うと、

・不要な知的財産を列挙し、それらを捨てることによって
 削減できるコストを数値で示す。
・残す知的財産については、それが現在どの事業(製品)に
 活用され、他社とどのような差別化ができているかを明確に示す。
・さらに、現在使っていない知的財産を残す場合に、
 会社の将来像として、いつ、どの製品に活用し、どのくらいの
 売上や利益に貢献できるかを数値化する。

これらのことを行うことで、棚卸による会社への貢献度が明確に、
誰にでも把握できるようになるのです。

知的財産が「コスト」「お荷物」になっているとお考えの
経営者の方、一度検討してみてください。

御社では、知的財産の棚卸ルールと効果が見える化できていますか?