知財活性化提言~その43:ノウハウとハイテク技術と知的財産

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先ほどまで、朝のワイドショーで
宮城県の「みがきいちご」の話題が
取り上げられていました。

このいちごは1個1,000円もする
高価ないちごで、どうやって栽培されているのかが
紹介されていたのですが、
いちご農家の方の長年の経験と、IT技術を
活用しデータの蓄積による最適条件での管理を
徹底することにより、非常に美味しく形の良い
いちごが栽培されているとのことでした。

つまり、人間の経験・ノウハウとハイテク技術の
融合により、差別化された商品の開発に成功した
典型例ですね。現在さかんに「農商工連携」
「六次産業化」ということが言われていますが、
非常に参考になる事例かなと思いました。

知的財産の活用にも同様のことが言えるかと思います。
知的財産のような見えない資産を活用する目的の一つは、
他社の商品・サービスと差別化するということです。
それにより、自社の商品に付加価値が付与され、
価格が高くても顧客がそれ以上の価値を感じ、
喜んで購入していただけるわけです。
そのような付加価値をつけるためには、職人の
長年の経験とノウハウはとても大事ですが、
その経験とノウハウを具体的な数字に変換する
技術の導入も非常に大事です。
そして、それらの融合に知的財産というツールを作用させ、
その知的財産を活用することで
新たな価値を創造し、顧客に提供していくことができます。
ビジネスは、その繰り返しではないでしょうか。

中には、「自分たちの強みは職人たちの長年の経験とノウハウである」
という社長さんもいらっしゃいます。それはその通りで、
職人技自体を否定するつもりは毛頭ありません。
また、「うちは最新鋭の装置を導入して製造している」ことを
うたい文句にしている会社もありますね。それもそれで間違いではないと思います。
しかし、その職人技やノウハウと、ハイテク技術が本当に融合できたとき、
そしてそこに知的財産というものを作用させたとき、
真のブレークスルーが起き、価値の高い商品やサービスを
世に送り出すことができるのではないでしょうか。

「人」×「技術」に「知的財産」という触媒をふりかけ、
新たな「価値」という化学反応を起こさせる・・・
もっとこのような化学反応が日本のあちこちで起こればいいと思います。
あなたの会社では、ノウハウとハイテク技術を融合していますか?