知財活性化提言~その44:知的財産活用と身の丈に合った販売促進

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一昨日、夜のテレビ番組で
ある町工場のことが紹介されていました。
概要は大体次のような感じでした。

その町工場は、ノートを製作し販売しているのですが、
あるお客様の声をきっかけに、
「開くと一直線になり、手で折らなくても
水平のまま字が書けるノート」を
元印刷業者で今は一緒に仕事をしている人と共同で発明し
(社長の息子さんは反対していたそうです)、
特許も取得して(おそらく、特許5743362号
「無線綴じ冊子の製本方法」が該当します)
社長自ら売り歩いていたそうです。
でも、なかなか売れず困っていたところに
その元印刷業者のお孫さんがツイッターでそのノートのことを
つぶやいたところ、問い合わせや注文が殺到し
逆に困ってしまった。
ざっとこんな内容だったかと思います。

今更ながらSNSの拡散力と影響力はすごいと思いますが、
この話には、他の中小企業がヒントにすべきことは
いろいろあるのではないでしょうか。

例えば、
・年齢に関係なく、情熱を注いで日々コツコツと一つのことを
継続していれば、素晴らしい発明にたどり着く。
・資金力のない中小・零細企業でも、販売促進はできる。
・素晴らしい特許を持っていても、それを商品化し、
その良さを知ってもらわなければ売れない。

等です。

つまり、知的財産と販売促進とを結びつけ、自社の身の丈に合った
手段を見つけてアピールすれば、
一日で状況は激変するということです。
何がきっかけになるかはわかりませんが、日々の努力を怠らず、
あきらめなかったことが成功に繋がった例なのではないでしょうか。

このコラムでは一貫して「知的財産をどう活用すればよいのか」という
視点で書いていますが、上のような事例も
知的財産活用の成功例の一つだと私は考えています。
今の時代の宣伝ツールになり得るSNSと知的財産
(=顧客ニーズに応えるための絶え間ない努力の結晶)
の融合も充分検討に値します。

御社ではこの事例をどうとらえ、自社にどう生かしますか?