知財活性化提言~その47:知的財産活用と「幸福」

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「発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。
発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。」

これは、ウルグアイの前大統領であった
ホセ・ムヒカさんが国連で演説したときの
スピーチのごく一部です。

このスピーチは、物質文明と消費社会に警笛を鳴らすとともに、
幸福とは何かについて考えさせられる感動的な
スピーチとして知られています。

知的財産活用とこのスピーチにどんな関係があるのか?
と思われる方が多いかもしれませんが、
私は知的財産の活用も、それによって「幸福」をもたらす
ものでなくてはならないと思っています。

今まで、知的財産の活用による収益向上や、
仕組み創りと人材育成の重要性などを本コラムで
書いてきましたが、それはとりもなおさず
知的財産の活用に携わる人たちが
「よかった」「ありがとう」と思えるような
「幸福」を感じなければ意味がないということです。

特許や意匠、商標はそれだけを抜き出せば
「ビジネスを成功に導くツールの一種」ですが、
ではそのビジネスは一体何のためにやるのか?
まで考えてみると、
例えば「環境保護のための土壌改質技術を開発した
ので、特許を取得して活用する」と考えた場合
その技術は単に土壌を変えることが目的ではなく
土壌を変えることでその土地に住む人々が住みやすくなり、
「幸福」になることがその先にあるはずです。
そのために、特許をライセンスして地元の人と共に
開発を進める等、解決手段が生まれてくるわけです。

知的財産も「発展」だけの道具ではなく、
「幸福」をもたらす手段であるべきです。

御社は、知的財産を単なる「自社発展」のために使っていますか?

それとも、「関わる人の幸福」のために使っていますか?