知財活性化提言~その54:知的財産を活用した従業員サポート

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先日、私が所属している大阪府 中小企業診断協会の
総会があり(私は所用で出席できませんでした)、
その場にて、知的資産経営研究会が投稿した論文が
最優秀賞を獲得しました。
聞くところによると、最優秀賞は始まって以来の
快挙だそうで、総勢11名の総力を結集した
渾身の作品が認められた形です。
一応私も執筆メンバーとして参加させていただいていました関係で、
その夜の懇親会にだけ参加させていただきました。

さて、上述のような「表彰」という形で
成果を表すことも当然ながら企業活動において
重要な「見える化」の一環となります。
知的財産に置き換えれば、有益な発明を完成し、
特許を取得して自社の売上と利益向上に貢献した
場合に、発明者や特許化に貢献した知的財産担当者を
表彰するというようなことです。

このような知的財産に関する従業員の表彰制度を通じて、
従業員に対する福利厚生の充実とモチベーションを向上させ、
人材育成と業績向上を図ることも経営者の
重要な仕事ですね。
このような制度設計に使える制度として、
「職務発明制度」が用意されています。
これは非常に簡単に言ってしまうと、有益な発明を行った発明者に対し、
使用者である会社が一定の対価を支払うという制度です。

知的財産の重要性を理解し、従業員の能力とモチベーション
向上を図っている会社では、各種各様の職務発明制度を
導入しています。
一方、中小企業ではまだまだ経営者自身が発明者であったり、
従業員が発明をしても充分それに対するフォローができていない
会社が圧倒的に多い現状となっています。

これからは、知的財産活用の一形態として、従業員への
表彰等を通じて人材育成と福利厚生を図るという社内施策も
重要な課題になってくるのです。

当然ながら、制度導入には十分な調査検討と制度設計が必要となりますが、
決して放置していい問題ではありません。
優秀な技術開発者やデザイン開発者には、充分なサポートが
必要になってくるのです。

あなたの会社では、従業員のサポートが十分できる
制度を設け、運用していますか?