知財活性化提言~その57:知的財産活用が広まらない理由②~

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「後藤さんの本、ざっと読ませていただきました。
後藤さんが考えておられる戦略がある程度わかりましたが、
中小企業の経営者にどうやって気付いてもらえるかですよね。
特許取って終わりの会社がたくさんありますもんね。」
これは、昨日拙著をご購入いただいた知り合いの
デザイナーの方からいただいたお言葉です。
ちゃんとお読みいただいたことに感謝するとともに、
その方とは日本酒の飲み会でもご一緒する
「飲み友達」でもあるのですが、
いろんな中小企業の経営者ともお付き合いをされていて、
昨日議論に花が咲きました。

前回、日本では未だに知的財産の活用が普及していない
状況が続いている理由の一つとして、
「知的財産を売ろうにも、相場がわからないし
ニーズがどこにあるのかもわからない」状況である
のが理由の一つであることを申し上げました。
もう一つの理由として
「経営者自体、知的財産に興味がなく、また
使い方もわからない」ことが挙げられます。

これについては、総じて私たち弁理士がクライアントの
企業経営者の方々に対し、知的財産の活用について
適切なアドバイスができていないということも
あると思いますし、
また、以前このコラムで話しましたように、
「技術開発したから特許取ろう」→「特許取って
製品もできた。さてどうやって売ろう?」という
順番でものを作り、結局製品が売れず困るという
パターンに陥ってしまう場合もあります。

「売れるものを作ら」なければ企業は存続しませんし、
「売れるためにはどうすればよいか」を考える中で
知的財産の活用を盛り込むという、いわば
上記のパターンとは逆の思考をしなければならないのです。
それができないと、「結局特許取っても
何の役にも立たない。もうやめよう」ということになったり、
使えない特許ばかり残って経費がかさんでばかり・・・
ということに陥るのです。

知的財産の活用に興味を持ち、使い方をマスターして
営業・マーケティングに盛り込むシステムを作っていきましょう!