知財活性化提言~その59:知的財産活用による費用対効果の把握

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「私が以前会社勤務していたときは、
特許の出願や調査もしていましたが
費用面を気にすることは全くなかったですね。
独立してから、特許の費用がこんなにかかることを
初めて知り、非常に気にするようになりました。」

これは、昨日商工会議所の専門家派遣で
新たな事業を開始しようとされている方と
打ち合わせをしたときに、その方が
仰っていた言葉の一部です。

この方がおっしゃっている通り、会社における
知的財産にかかる費用は、思ったよりもかさんでいる
場合が多いです。
以前もこのコラムでお伝えしたかと思いますが、
特許を出願して権利化し、維持するのに必要な費用は
中小企業や小規模事業者が有する資金に比べ
非常にウェイトが高くなります。

これが、大企業の知的財産担当者のレベルであれば
ごく一部門の仕事であり、「自らが行っている
仕事にどれだけのコストがかかっているか」と
いうことはあまり気にならないのではないでしょうか。

この「自分の仕事にかかっているコスト」がわからない状態、
非常に危険です。
企業の中でルーチンワークのようになっている業務を
その業務コストもわからず漫然と行っている限り、
改善策も考えず、それだけで「仕事をしている」
と思いがちになるからです。

自分が行った業務(例えば、発明の発掘や権利化)で、
どれだけ効果を生み出し、利益をもたらしているか?
つまり、「費用対効果」を考えなければなりません。
経営者であれば、なおさらのこと
「その知的財産を取得してどれだけの効果が得られるか?」
=「その知的財産を活用すればどれだけの利益が得られるか?」
を考えて権利取得しなければならないのです。

漫然と、「特許取ったから自分の製品やサービスは守られる」
という程度では、費用対効果を把握しているとは言えないと私は思います。

難しいかもしれませんが、
「知的財産取得による費用対効果」は必ず見積もるべきです。
あなたの会社では、「知的財産活用の費用対効果」を算出していますか?