知財活性化提言~その65:知的財産活用の「入口」と「出口」

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特許庁が現在展開している事業の中に
「知財ビジネス評価」というものがあります。

これは、企業が保有している知的財産が
その企業の事業にどのように貢献できているかを
専門家が客観的に評価する事業です。
私も、今年から知財ビジネス評価を
させていただいています。

このコラムでも、
・知的財産のように見えない資産は「見せる」工夫が必要
・知的財産は活用できなければただのコストである

ことを、言葉を変えて取り上げていますが、
この知財ビジネス評価も、「見える化」と
「活用度合」を測ることがポイントになっています。

しかし、ここでもう一つ考えるべきことがあると
私は思っています。

それは、「知財ビジネス評価」にしろ、他の
「見える化」にしろ、「活用」にしろ、
それは入口に過ぎないということです。

自社の知財の評価をし、その活用度合が
ある尺度のもとで判明したとしても、
大事なのは、「その状況から何をどう改善すれば
自社の事業がさらに成功し、成長できるか」について
計画を立て、実行し、検証するというプロセスを
繰り返すことなのです。

いわゆる、「P-D-C-A」を回すための
仕組みを創り、そのマネジメントとアクションができる
人材を育成していくことです。

評価だけしてそれで終わりでは、評価する意味はありません。

知的財産の見える化や評価を入口にして、
出口をどう設定するか?
その出口に到達するためにどのようなステップを踏むか?
そのステップが踏めるようにするための仕組みとは何か?

自社なりに考えなくてはならないのです。
これはまぎれもなく、経営者の仕事です。

御社は、「入口から出口に至る仕組み」を創っていますか?