知財活性化提言~その73:知的財産活用と訴訟の是非

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「先生のアドバイス、よくわかりました。
訴訟するかどうかは、相手の出方をもう少し
観察してから検討します」

これは、先日あるお客様から
「他人が自社の権利を勝手に使っているみたいなので
対応について相談したい」という依頼を受け、
私からアドバイスをさせていただいた後の
そのお客様からのお言葉です。

私からは、
・今しばらく様子を見る
・相手に自社の権利内容を伝え、解決に向けて交渉する
・相手に警告をする
・訴訟を提起する

というようなステップがあり、特に
訴訟を提起する場合にはよほど周到な準備をし、
資金も準備しておかねばならない旨を
アドバイスしました。

特に、知的財産に限らず、相手に対して
「許せない!訴えてやる!」とばかりに
勢いに任せて訴訟を起こすことは決して
あってはなりません。
振り上げたこぶしは必ずおろさねばならないからであり、
本気で訴訟を起こすのであれば、
その前に準備すべきことは多々あるからです。

拙著でも書いていますが、
交渉前に経営者が決めておくことの一つに
「落としどころを決めておく」ということがあります。
訴訟の場合も同じです。
最終的にどういう着地点(勝訴の場合、損害額は?
万が一敗訴の場合、次にどうするか?等々)
を設定し、そこに至るためにどのような準備をするかを
決め、実行に移さなければ
費用と時間だけを浪費し、結局勝てる訴訟も負けることに
なってしまいます。

訴訟に強い会社は、このような準備を徹底的に
行っています。

読者の皆さんも、もし訴訟を考えるような事案が
発生したら、その前に何をどうすべきか、
誰に相談すべきか等々、冷静になる時間を作ってください。

決して訴訟だけが解決策ではありませんよ!