知財活性化提言~その74:知的財産を活用するためのステップ

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「先生方のアドバイス、非常に勉強になりました。
ただ、まずはこのビジネスの全体像を
俯瞰した方がいいと思いますので、改めて
私の思いと全体像を説明させてください」

これは、先日他の弁理士と一緒にある企業様を訪問し、
その会社の新たなビジネスを成功させるための
知財面からのアドバイスをさせていただいたときに
その会社の社長様からいただいた言葉です。

私自身も反省したのですが、今回のアドバイスは
ビジネスの全体像を分かった上でしていたつもりだったのですが、
改めて社長の思いと壮大なビジョンを聴き、
アドバイス内容を見直す必要がありました。

これ以外にも、知的財産に関する様々な相談を
いただきます。
「このアイデア、特許になるの?」
「これを守るには、やはり商標でしょうか?」
などなど・・・

法律上は、いくらでも上記質問に答えることはできます。

しかし、実は、この質問に答えるためには、
上記の事例と同様、
「やろうとしているビジネスは何か」
「そのビジネスをやる上での経営者の思い、ビジョンは何か」
「そのビジネスの中で知的財産はどういう位置付けか」

という、ビジネス全体を理解したうえでないと
正確には答えられないのです。

なぜかというと、そのビジネスで使える知的財産を取得しないと、
真に「知的財産を使ってビジネスを展開する」ことには
ならないからです。

これは、真っ黒な箱の中に何が入っているかわからないまま
その外側から少しだけ見えているものだけを見て
それを加工して使えるものにできるかを判断しているようなものです。

その加工結果、黒い箱を開けてみると
全然箱の中身とそぐわないものに加工したことが分かれば、
使い物にならないですよね?

それと同じです。

1.相手(経営者)の想い(理念・夢)、ビジョンを知る。
2.それを実現できる仕組を作り、必要な人材を育成する。
3.その仕組みの中で使える知的財産を抽出し、創りこんでいく。

このステップでなければならないのです。
知的財産に関する法律論は、3.のステップで考えればよいことです。

ですから、経営者は知的財産の取得を考える前に、
事業に対する思い、ビジョンを語ってほしいのです。
そこからがスタートです。

御社の経営者は、常に想い・ビジョンを語っていますか?
いきなり特許を取れるかとか、考えていませんか?