知財活性化提言~その80:知的財産活用に必要な「戦略」と「戦術」の違い

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「戦略と戦術の違いって何ですか?」

いきなりですが、もし上のようなことを
聞かれたら、どう答えますか?

私たちがビジネスで仕事をする際に、
この「戦略」と「戦術」という言葉を
頻繁に使いますね。

少し古いですが、「広辞苑」第二版では、
以下のように書かれています。、

戦略:いくさのはかりごと。各種の戦闘を総合し、
戦争を全局的に運用する方法。
転じて、政治社会運動などにおいて、主要な敵と
それに対応すべき味方との配置を定めることをいう。

戦術:戦闘実行上の方策。一個の戦闘における戦闘力の
使用法。一般に戦略に従属するものとされる。
転じて、或る目的を達成するための方法。

では、ビジネスにおける「戦略」と「戦術」とは何でしょうか。

以前、あるコンサルタントのセミナーに参加した際に、講師の
コンサルタントがおっしゃっていたところによれば、

戦略:会社の限られた経営資源を、何にどれだけ配分するかを決めること。

戦術:戦略に従って決まった経営資源を具体的に誰が何をどういう方法で
やるかを決めること。

ということでした。
私には、この違いが非常にしっくり入ってきました。

具体的に、知的財産の活用においてこの「戦略」と「戦術」を
当てはめてみるとすれば、概ね以下の通りになるでしょう。

戦略:会社のリソース(ヒト・モノ・カネ)のうち知的財産の活用に
どれだけつぎ込み、どれだけのリターンを得るかを決める。

戦術:決めたリソースを具体的に誰が度の知的財産をどうやって使うか(商品開発、ライセンス、
権利行使、対象となる知的財産の決定、担当者に必要なスキルを身に着けさせる等々)
と実行スケジュールを決め、運用する。

つまり、知的財産活用においても「戦略」と「戦術」の違いをはっきりし、
「戦略」にしたがって「戦術」を実行しないといけないということです。
ともすれば、「このアイデアはどうやって守るか」「どんな権利を取ったらいいか」
という「戦術」レベルの議論から入りがちになりますが、
それを決めるのも「戦略」が明確になっていなければ不毛の議論になってしまいます。

「戦略」を策定し、「戦術」に落とし込み、実行する。

当たり前のようですが、大事です。

あなたは、「戦略」と「戦術」の違いを理解していますか?
戦術論にのみ陥っていませんか?