知財活性化提言~その88:ビジネスのスピードと知財活用のスピードは整合するか

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「後藤さん、特許って出願してから
権利になるまで時間かかりますよね。
実際に使おうとするころにはビジネスの方が
先に進んでいるということが
起こってしまうんです」

これは、先日訪問した会社の
経営者の方のお話を要約したものです。

確かに、特許も含め特許庁で取り扱う知的財産は
実用新案を除き、特許庁での審査を経て
権利が付与されるため、
どうしても所定の時間がかかってしまいます。

一方、製品開発やビジネス展開には「待った」はありません。
機を逃さず商品を市場に投入しなければなりませんし、
販売促進もいち早く行っていかねば
すぐに陳腐化してしまいます。

では、この「ビジネス展開のスピードと知的財産取得の
スピードの差」は埋まらないものなのでしょうか?

決してそんなことはありません。
例えば、

・対象商品の機能が従来の改良であれば、
無審査で登録される実用新案で登録し、
出願後約半年で権利化をする。

・対象商品のデザインが斬新であれば、
比較的早く登録される意匠で権利化する。

・特許庁が行っている支援策(早期審査制度等)
を活用する。

・2~3年後に搭載する機能を想定し、先んじて
特許で権利化を図る。

いろんな手段を講じることができます。

つまり、ビジネス戦略に応じて
適切な対策をすれば、ビジネス展開の速度に合わせて
知的財産の活用ができるということです。

知財活用のスピードが遅いからといって、
活用をあきらめてはいけません。
戦略がはっきりしていれば、戦術はいくらでも
たてられます。

ビジネス展開のスピードに合わせて
いろんな切り口から知財活用を考えてみてください。
必ず、「ビジネス展開に合う知財活用」が見いだせるはずです。
あきらめないで!