知財活性化提言~その90:10年後の「夢」と知財活用

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「後藤さん、自分の事業について10年後の
姿を考えているんですけど、正直わからないんです。
10年後の世の中って、どうなるか誰も想像できないじゃないですか。
だから、2,3年後の状態を予測して、
それに合った付加機能について特許取りたいんです」

これは、先日あいさつ回りで伺った
経営者の方のお話を要約したものです。
一応、経営者のご意見に即し、付加機能について
ブレーンストーミングをした上で特許出願を
追加で行うこととなりました。

皆様は、「10年後の世界」ってどうなると思われるでしょうか?
ロボットが人間の代わりをし、人手不足が解消される?
宇宙開発が進み、火星に移住できる足掛かりができる?
それとも、巨大地震と氷河期で大打撃を受ける?
再び世界戦争が起きる?
・・・

確かに、誰にも予測できないことだと思います。
しかし、「予測できないこと」と
「こうありたいということ」は全く異なります。

10年後や20年後は、「こうなっているだろう」と
予測するのではなく、予測できないからこそ
「こうありたい。だからそれに向けて私(あるいはわが社)
はこういう方向に進む」という
或る意味「夢見る」ことが大事なのです。

この議論は「理想論」かもしれません。
しかし、日々の経営に追われているからこそ、
「理想」をいかにして「現実的な形」にするかも
考えておかないと、
会社や自分自身の将来に不安しか残らないのではないでしょうか。

或るコマーシャルで、
「どんな夢でも、願わなければ叶わない。
なぜなら、願う夢以上のことは実現できないから」
というようなセリフがありました。
近未来のことは、まさにこれです。
「予測する」のではなく、「願う」ことです。
そしてその「夢」「願い」をどういう形に変えるか、
これが強力な知的財産に生まれ変わります。

2、3年後に必要な「現実的な」機能と、
10年後に「夢」を実現できる機能。

どちらが大事かといえば、どちらも大事です。
しかし、あえて重要度を比較すれば、
10年後の「夢」の方が重要度は高いのです。
なぜなら、「夢」を持たなければ実現できないから。

皆様も考えてみてください。

あなたの10年後の「夢」は何ですか?
それを実現するための「形」は何ですか?