知財活性化提言~その94:知財を「攻め」に活用する

画像No.95

 

「後藤さん、先日の展示会で
当社の業務に役立ちそうなシステムを見つけまして、
真似したいんですけど大丈夫でしょうか?」

これは、私の顧客から先日いただいた
質問を要約したものです。

最初は「は?」という感じで
「全く調査も何もせずに、真似が可能かどうかの
判断はできない」ことをお伝えし、
少し議論していくと
要は、「当社の業務システムと組んで
面白いビジネスが出来そうなので
一度面談がしたい。そして相手も
同意すれば、
融合したシステムで知的財産権を取得し、
積極的に活用をしていきたい」という
ことが趣旨で、
言葉とその選び方が少し変という感じでした。

で、その顧客がおっしゃっていたのが
「知的財産権を守りではなく、攻めの道具として使いたい」
ということでした。

非常に根本的なことですが、
知的財産権を「攻めに使う」とは
いったいどういうことを言うのでしょうか?

法律上は、
「権利行使をする」(差し止め、損害賠償請求等)
「自社製品に実施する」
「他者にライセンスする」
等、使い方は考えられます。

また、「攻める」をデジタル大辞泉で調べると、

「戦争・試合などで、こちらから進んで戦いをしかける。」

とあります。

これらからすると、「自社が収益を上げ、他社に勝ち続けて
さらに成長するために積極的に知的財産を活用すること」

が「攻め」になるということでしょう。

したがって、会社によって「攻め方」は変わってきます。

いろんな攻め手を用意し、相手に応じて
柔軟に攻め手を繰り出すことも考えないといけない場合もあります。

守りを重視しつつ、機を見て一気に攻めることも必要かもしれません。

この判断は、経営者が周りの状況、自社の立ち位置、得られた情報から
決めねばなりません。

私たちは経営者が決断するための判断材料を提供し、
経営者は適切な決断を下し、実行する。

このような関係を築いていきたいものです。

御社は「攻め」ていますか?
そのための「攻め方」を用意していますか?