知財活性化通信~その134:「入口」と「出口」の設定と動線設計

画像No.134

 

「今回、特許調査をしていただき
有難うございました。
距離的には遠いのですが、今後
事業展開に活かせる特許取得は
後藤さんに依頼しようと思います」

これは、先日ある会社に依頼された
特許調査結果の報告会にて、
依頼された会社の方から頂いた言葉です。

その会社は本社と工場が関東にあり、
私は大阪ですので場所的には離れているのですが、
新たな仕事の依頼をいただきました。

私にとっては特許出願は仕事の入口であり、
そこから戦略的な特許取得、製品開発から
ライセンスによる投資回収の仕組創りが
やるべき仕事ですが、特許取得自体
初めてという会社にとっては
特許を取得すること自体、わからないことだらけですから
不安も大きく、調査から入って
技術を分かってもらった人に依頼するという
流れはごく自然かと思います。

これは、他のビジネスにも言えることで、
やはり顧客のことを正確に理解し、それに応える
対応をすれば、自然とその顧客は
会社を信頼し、また仕事を依頼してくれるようになる
ということを体感しています。

そのためには、自社のビジネスにおける
「入口」と「出口」をちゃんと設定し、
「入口」と「出口」の間の動線設計をしておかなければ
なりません。

ちなみに、私の場合は一般的な弁理士とは
「入口」と「出口」の設定が逆になっています。
その方が、顧客のニーズにマッチしていると考えているからです。

普通は「特許出願」がゴールで、
そのためにアドバイスや調査を格安(あるいは無料)で行う
ことが入口になっている場合が多いかと思います。
それ自体を否定はしません。今まではそういう
弁理士のビジネスモデルで成立していたからです。

一方、企業においては「出願」はゴールではなく、
製品やサービスを販売し、収益を得ることがゴールのはずです。
つまり、出願は収益を得るためのスタートに立っただけなのです。
普通のビジネスでも同じではないでしょうか。

「入口」と「出口」を顧客ニーズに合わせて設定し、
その間の動線を設計しておくこと、非常に大事ですよ!