今回の知財活性化提言~第5回:商品化と知的財産活用~

 

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「先日は有難うございました。
またご丁寧なメールを頂戴し重ねて御礼申し上げます。
特許とモノづくりは切り離せません故、またの機会にご相談させていただければ幸甚です。」

これは異業種交流会で、とある企業様からいただいたメールの一部です。

たとえ短い時間でも、名刺交換と情報交流をさせていただくことは私にとっても非常に励みになります。

ところで、このメールの中で、私は「この会社様は特許(知的財産)活用の重要性をよくご理解されている」

と感じました。

それは、「特許とモノづくりは切り離せません」というフレーズです。

この会社様はちゃんと知的財産の活用の意味をご理解され、商品開発に活かしておられると感じ、

素晴らしいと思いました。

実は、この「商品開発と知的財産活用とのリンク」は、なかなかやろうと思ってもできないことです。

それはなぜか?

それは、「商品化できる技術」と「特許になるアイデア」は一致しないからです。

世の中には、いろんなアイデアが特許になっています。

例えば、「月面に故人の姿を記録したDVDとスピーカーを搭載し、DVDで再生した動画を電波で故人の実家へ送信する」という

アイデアを思いついたとします(あくまでも私が考えた例です)。

このアイデアをもう少し特許出願ができる程度に具体化すれば、(他に公知技術がなければ)特許になる可能性はあります。

しかし、これを実用化するためには、このアイデアを必要とする方のニーズがどれくらいあるのか・

ターゲットは誰か・価格はいくらか・本当に実用化が可能なのか・・・等々、クリアしなければ

ならないハードルが数多くありますね。

もしかしたら、実用化できるのは特許が消滅した後になるかもしれません。

つまり、特許をはじめとする知的財産も「活用し、企業が成長するためのツール」として考えれば、

現時点でこの特許は持っていてもあまり意味がない可能性が高い、ということになります。

知的財産も、それが商品やサービスという「形」になってこそ意味があるのです。

形がない知的財産は、きつい言い方かもしれませんが単なる「自己満足」であり、

世の中の役に立つアイデア・技術とは成り得ていないのです。

あなたの会社では、商品化と知的財産をリンクさせていますか?