今回の知財活性化提言~第10回:知的財産活用と「言葉(文章)化」

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「ブランディングの話はとても勉強になりました!本当にありがとうございました!

普段、知的財産の活用まで意識することはなかなかないのですが、やはり知っているのと

知らないのとでは全然違うんだなと気付きました」

これは、7月11日に、福岡にて5人のコンサルタントによるセミナーを開催した後に

受講いただいた方から頂戴したコメントの一部です。

私は知財活用の一側面としてブランディングの話をさせていただきましたが、

短い時間ながら、少しでも私の話が受講者に伝わったようで、内心ホッとしています。

上記の話は、私の自慢話に聞こえるかもしれませんが、本日伝えたいのは決してそういうことではありません。

前回、「見える化」の重要性についてコラムを書きました。今回は、「その見える化」について

もう少し深く考えてみたいのです。

私のセミナーでの話がなぜ受講者に伝わったか?それは、知的財産の活用について

内容を「言葉」と「文章」に表したからにほかなりません。

知的財産は、前回もお話したように、そのまま何もしなければ何も見えてこない、厄介な代物です。

実は非常に価値がある資産であるのに、誰にも見えないまま活用されないことも多々あるのです。

今回、「見える化」するためのヒントとしてお伝えしたいのは、「分かりやすい言葉(文章)にする」ということなのです。

なぜか?

人間は、「言葉(文章)」によって価値を生み出し、価値を高め、価値を伝える生き物だからです。

例えば、この世に初めて「鉛筆」が生み出されたとします。

でも、鉛筆という「言葉」がなければ、これをどうやって伝えたらいいでしょうか?困りませんか?

「木でできた細長い棒の中に、炭でできた細い芯があり、木を削って炭を露出させて紙に押し付けることで

炭が紙に移り文字や絵が描ける道具」・・・

聞く側にとっては何のことかわかりませんし、伝える側もいちいちこのような説明をしていたら大変です。

でも、「鉛筆」という言葉があれば、それだけで聞く側・伝える側双方が内容を即共有できることになります。

 特許や意匠、商標という知的財産も、そのままでは見えない資産だからこそ、

わかりやすく、伝えやすく、共有できる言葉か文章に変換しないといけないのです。

事実、知的財産を活用し、活力のある元気な会社は、クライアントや取引先に対し、

「わかりにくいものをわかりやすく相手に伝える」努力を怠りなく続けており、いろんな方々の支援を

受けています。

それに対し、社内に独自の技術・ノウハウを有しているにもかかわらず、それを活かしていない会社ほど、

その説明を聞いても「何を言っているのかわからない」ことが多く、結局独りよがりになっている

場合が少なくありません。

わかりにくいものほど、誰にでも理解できるわかりやすい言葉・文章で伝える・・・

基本的なことですが、知的財産の活用においても非常に重要なことです。

皆様は、伝えたいことをちゃんとわかりやすい「言葉(文章)」にしていますか?